札幌動法稽古会の沿革
舞踏家として著名な室野井洋子先生(2017年に故人)は身体教育研究所で動法を学ばれ、動法教授資格を得て、移住地である札幌において動法稽古会を行われていました。その後、札幌の地に出張することが多かった私今枝が、生徒さんの希望もあり、室野井さんと稽古をされていた方を中心に札幌で稽古会を続けています。
北海道は広く、動法愛好家が集まることはなかなか難しいですが、熱心な生徒さんにより動法を学ぶ貴重な機会となって続けております。
ご興味のある方はご連絡いただければ、詳細をお伝えいたします。
8/22/2024
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【参加されている方の感想をご紹介します】
私は室野井さんが稽古してくださった時、札幌(北海道)で身体教育研究所の稽古ができることが当たり前のように思っていました。
吹きガラスをやっていたので夕方まで吹いてその足で車飛ばして1時半くらいかけてかでる稽古場まで行って稽古を週2回受けていたのですが 疲れもあってよくウトウトして船を漕いだりぼんやり受けていた時も多かったのです。
ある時 室野井さんが仰ったんです。
「当たり前じゃないんですよ。しっかり受けた方がいいですよ。」「私だっていついなくなるかもしれないし」
きっとぼんやり受けていた私のような者が、この稽古会の真意を掴めていないことがもどかしかったのだと思います。
それから妊娠出産を経てこの稽古会から遠ざかってしまい、戻ろうと思う直前に室野井さんはお亡くなりになってしまいました。
その後今枝先生がいらしてくださり、再開されるのですが、コロナで機会がなくなりました。
継続して稽古をしていきたいという思いが強くなっていた私にとって、身体教育研究所の稽古の意味を改めてかみしめる時期でもありました。
このような感受性や感覚を感じ育てる場は他ではまず体験できません。稽古に参加できなかった間にもたまに思い出して稽古でやったことを自分の生活の場でやってみることはあったものの、何か腑に落ちず、やはり先生の指導の元、仲間と共に稽古する場は本当にありがたいものだと知りました。
コロナも下火になり、再会した稽古会は私にとっては水を得た魚のような新鮮な稽古会となりました。
今回の稽古もあっという間に三日間が過ぎました。
一例をあげてみますね。指導に基づき体験したことのない力強い身体でしっかりと立ち上がり、しかも皆が立ち上がった後、稽古場に静けさが訪れた時がありました。その時の余韻のなんとも言えない贅沢な時間!部屋は稽古参加者皆の身体が共鳴し合う異次元の空間になったように感じられました。
絶対に日常では味わえないあのような経験は、毎日、仕事や家事に追われる私にとって明日への活力になっています。
札幌でこういった稽古をぜひ続けていきたいし、多くの動法仲間とも巡り合いたいと思っています。
2023/4
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